コラム「父と娘の大冒険記」

2026/03/31
非営利活動法人 設備システム研究会
サブコンのA


前回のコラムでは、故郷について書かせて頂きました。
東日本大震災当時について綴り、地元に住む友達や家族に思いを伝えられ、良い機会を頂いたなと思っておりました。
今回またコラム執筆の機会を頂きましたので、去年9月に決行した、父と私と姉の大冒険を記したいと思います。

きっかけは、グループ会社から福利厚生の一環として配布された大阪万博のチケットでした。 家族の枚数分を申し込みできたので、父や姉に聞き、行きたいとのことで手に入れました。 夫は興味無いとのこと。 すると父(72才)より、3人で一緒に車で行かないか、京都も行きたいと。 半年前に宣言され、そこから姉と計画を立てました…

〜大冒険記〜

9/20(土) 『岩手〜東京〜大阪』  5:00 父・姉 実家出発
出発をしたと連絡を受けた私は、いよいよ始まるなと気合を入れ、お昼くらいに幕張PA近辺で拾ってもらうため電車で向かう。渋滞していて予定より到着に時間がかかり、13時頃無事合流。
幕張PAで一緒にお昼を食べ、父もまだまだ元気!姉からは、かわいい色違いのキーホルダー、私からは万博入場QRコードが入ったケースを渡し合う。
私は助手席に乗り込み、姉が東京湾アクアラインを通ったことが無いからと、通るルートで走行。姉は基本的に車酔いするので後ろの席でお昼寝の中、アクアラインだよと一瞬起こして無事通過。父は本当に優しい。
ここからは2時間ほどのタイミングでPA・SAに寄り、休憩する。
うろ覚え… 海老名SA(メロンパン)〜駿河湾沼津SA〜湾岸長島PA(夕飯)〜吹田SA
吹田SA到着は23時過ぎ!父に疲れた?と聞くと、大好きな運転ができて幸せだ、疲れていないと…出発して18時間なのに本当にすごい。
そしてSA売店ですでにミャクミャクグッツ発見!
初めて見たときは、なんでこんなかわいくないキャラなのだろうと思っていたのが、なぜだかグッツが欲しくなる!かわいく見える!みんなミャクミャクマジックにかかってしまう。
社内で先に万博に行った先輩には、マジックにかかっていっぱい買ってしまうから気をつけて!と言われていたのだが、見事にハマる。
吹田SAでグッツを買い、明日の万博に備え仮眠することに。SAは全く混んではいないが、私たちと同じような車がチラホラ。
(父のプレッシャーになるのでこの日はホテル未予約)
でも暑くて汗だくだし眠れず…父は車中泊に慣れているのもあり寝ていたが、姉と眠れないね、シャワー浴びたいよねと話し、近くに営業している銭湯が無いかGoogle検索。豊中ICを降りてすぐのところに発見。トイレで起きた父に話して行くことに。

9/21(日) 『銭湯〜大阪万博〜道頓堀』
深夜2時ころの銭湯には、遊び帰りの若者たちが利用していて、お姉さん二人がお客さんのいる中でホースを伸ばし、ガラス面に水をかけて清掃中。いつもの事のように作業していて妙に面白かった。あとイスが無く、床から200mmぐらいの立ち上がりが洗い場前にあり、そこに座る形式で、これも初体験!姉と座りおもしろいねと言いながらこれも思い出に。
そこで休憩しながら4時くらいまで粘り、近くのコンビニで朝ご飯を済ませ、混み具合が分からないのでもう指定の駐車場に向かうことに。
ナビに大体の位置を入力して向かうと渋滞しているもよう…すべて一番早い時間で予約していたので構わず向かい、無事到着。そこから万博までは指定のバスに乗って移動。停車場から指定の待機場所まで行き、開場までしばらく座って待つ。自家用車で指定駐車場利用者は優先入場ゲートがあり、すでに長い行列を横目に進んでいき、9時前開場で9時3分には無事入場!父がポケットのいっぱいついた釣り用チョッキを着ていたため、止められてポケット内を全部出させられるハプニングも思い出の一つ。
興奮の中、大人気と聞いていたミャクミャクぬいぐるみくじに行き、みんな見事に3等でおそろいゲット。それからすでに混み始めているお土産屋さんをめぐり、天気が良すぎたので父に赤いハットを買う。人ごみの中で目立つので、この後大活躍となる。
事前の抽選で各パビリオンの入場予約はすべて落ちていたので、A3印刷したつじさんの地図とやらを見ながらグルっと回り、途中でたこ焼きを食べつつ、大屋根リングを歩く。インドのパビリオンといくつか並んで入り、大満喫!!14時過ぎには万博を後に。
バスに乗り、駐車場に戻り、大阪のホテルに向かう。
USJ(姉は行きたかったけど日程的に厳しかった)を横目に過ぎ、道頓堀近くのホテルにチェックイン。
せっかくなので道頓堀にくり出しブラブラしつつ、喫茶店で休憩。グリコの所で写真を撮り、父がお好み焼きが食べたいと言ったので、「近くのおいしいお好み焼き屋」でGoogle検索。
良さそうなところを見つけて行き、これが大当たり!キャベツがすごく細かい超みじん切りで入っていて、初めてのフワッフワトロットロ食感でおいしかった。大阪に行くことがあったらまた行きたい!
大満足でホテルに戻り、シャワーを浴びてながーーい二日間が終わった。

9/22(月) 『大阪〜渡月橋〜錦市場』
目覚ましで起き、姉とフェイスパックしながら身支度。朝ごはんのパンをかじってロビーで父と合流。全然疲れていないと父。やはりすごい。
今日は京都に!天気も良く、観光日和のなか出発。
初めての大阪の高速で、渡月橋へ向かうのに分岐がいっぱい。ナビと看板とマップを見ながら瞬きも許されず!奇跡的に一度も間違わずにたどり着く。
渡月橋を渡り、横断歩道の所ですごい偶然が!私が図面を書いている現場の自動制御屋さんが彼女と歩いていてびっくり。渡った後目が合い、思いっきり手を振る。後日現場で会った時になぜかお土産を渡し合い、日本は狭いと笑い合う。
メイン通りを歩いて抹茶スイーツを3人で仲良く食べ、嵐山駅で写真を撮り、掛川にいる小魚を見る。しばらく眺め、錦市場へ出発。
近くの駐車場に止め、お昼はどうしようかと大混雑のアーケードを歩く。海外旅行客向けのステーキ串のようなものがいっぱいあり、目に入った天ぷら屋さんに決め、天丼を食べているときに事件!何気なくかじった天ぷらが、結構な半熟卵!ブシャーっと黄身が胸にかかって白いカーディガンが黄色に…よくあるのか、すぐに店員さんがティッシュを持って来てくれたが、染み込んだのでそのまま模様に。(帰ってきてから2回洗濯したけど黄色い模様は取れず…)
錦市場でスヌーピーショップを発見し、スヌーピー好きの私たちは不意打ち過ぎて興奮気味にお買い物。八坂神社へ向けて歩きながら、手ぬぐいのお店、よーじやに寄り、ここでも大満喫!八坂神社を周り、駐車場に戻る途中で父が休憩したいとのことで喫茶店に。私は近くにあったドンキに行き、3人おそろいのかっこいい[kyoto]ロゴ黒Tシャツを買う。父、着てくれているかな?
ほっとした所で駐車場へ戻り、ホテルへ。東寺駅近くのホテルに到着し、30分ほど休憩。予約していた、徒歩10分くらいのおばんざいを頂ける食事処へ。このお店も大当たり!あえてコース予約はせず、京都ならではのおいしそうな品を好きなだけ注文し、全ておいしかった。隣に座っていたご夫婦が、こちらをチラチラ見ながら会話に耳を傾けていたのが分かる。東北なまり全開の3人がゲラゲラ笑いながら話していたからめずらしかったのだろう!それもまたおもしろかった。
満腹でホテルに戻る。途中にあったイオンモールのスーパーで朝のパンを買い、シャワーを浴びてこれまた長い一日が終わる。

9/23(火) 『私→東京 姉→東京→岩手 父→釣り旅へ』
目覚ましで起き、姉とフェイスパックしながら身支度。朝ごはんのパンをかじってロビーで父と合流。私と姉は帰る日。京都駅まで車で行き、降ろされる。父はここから琵琶湖、日本海側を釣りしながら数日かけて北上し、岩手まで帰る。
京都駅で大階段を眺め、ここでもお土産を買い込む。新幹線の時間ギリギリまで粘り、天むすとお茶を買って乗り込む。
東京に着いたら東京タワーの期間限定イベントに行き、姉が予約していた表参道のレストランに。少し遅れたが、なんとかたどり着く。今改めて考えるとよくやったなとつくづく思う。こんなときはいつも、頑丈な体に産んで育ててくれた両親に感謝する。
姉は岩手まで帰るので東京駅へ。無事送り出し、私も帰宅。大成功の旅行の中、一つだけ反省がある。60Hz用の携帯電話充電コードを持って行かず。というか全然考えていなかった。車内でしか充電できず…これも思い出!
姉も無事に実家に着き、一安心。
あとは父がいつ帰ってくるか心配しながら数日待つ。

9/25(木) 『父、無事帰宅』
雨で思うように釣りができなかったらしく、あきらめて早めの帰還。
笑顔の写真が送られてきて、本当に元気な父だと実感。
ここで大冒険は終了〜 果たしてガソリン代はいくらかかったのか…聞いてはいない。

そこから私は、姉がこの旅行でいっぱい撮ってくれた写真を整理し、ネットで注文できるアルバムを作成。サプライズで実家に送ると、父が本当に喜んでくれて!!
誰々にも見せる、これ自分用にするから姉用にもう一冊注文して、と!本当に良かった。
少しでも親孝行できただろうかと思いながら振り返る。
そうだ、この旅行でなかなか褒めない父が、万博にスムーズに入場出来た後、さすがだな!と言ってくれた。万博関係の3人分の登録や駐車場予約、ホテル予約、レストラン予約、新幹線予約と、漏れが無いか、この時間で大丈夫か、この価格だと質はどうだろうか、と数か月前から直前まで色々と考えることがあったが、この一言で昇華していった。

本当なら母(13年前に他界)とも行きたかっただろうと思いつつ…父が元気なうちにまだまだ一緒に冒険したいと思った旅でした。
長々とここまでお読みいただき、ありがとうございました。